@goodsun/create-cdn

v0.0.28

Published

5 months ago

CLI tool to easily create AWS CDN with CloudFront and ACM certificates

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goodsun

aws cdk cdn cloudfront acm certificate

🚀 create-cdn

AWS CloudFrontによるCDN構築ツールセット

CLI tool to easily create AWS CDN with CloudFront and ACM certificates

📦 ツール構成

このパッケージは3つの独立したツールで構成されています：

1. create-cert - SSL/TLS証明書管理ツール

AWS Certificate Manager (ACM)でSSL/TLS証明書を作成・管理

通常のSSL証明書作成（example.com, www.example.com）
ワイルドカード証明書にも対応（*.example.com）
マルチドメイン証明書（SANs）のサポート
全リージョンの証明書を一括管理
CDKスタックとは独立して永続的に管理

2. create-cdn - CDN構築ツール

CloudFront CDNの構築・デプロイツール

対話形式でCDN環境を構築
S3、ALB、既存Webサイトなど多様なオリジンに対応
証明書の自動検出と再利用

3. create-route53 - Route53 DNS設定ヘルパー

Route53のDNS設定を自動化（詳細ドキュメント）

ACM証明書のDNS検証レコードを自動設定
CloudFrontエイリアスレコードの自動設定
ホストゾーンの自動検出

推奨フロー: create-certで証明書を事前作成 → create-cdnでCDNを構築 → create-route53でDNS設定

クイックスタート

インストール

# グローバルインストール
npm install -g @goodsun/create-cdn

証明書の事前作成（推奨）

# SSL証明書を作成（対話形式）
create-cert
# → 通常の証明書: example.com, www.example.com
# → ワイルドカード証明書: *.example.com（全サブドメインで利用可能）

# 証明書の確認
create-cert --list  # 削除コマンドも表示されます

CDN の作成とデプロイ

# 新規CDN作成
create-cdn my-cdn

# CDNディレクトリへ移動
cd my-cdn
vi .env
npm install
npm run deploy

# Route53を使用している場合、デプロイ後に表示されるコマンドでDNS設定
# 例: create-route53 --cloudfront d1234567890.cloudfront.net --domain www.example.com

管理コマンド

# デプロイ済みCDNの確認
create-cdn --list  # スタック削除コマンドも表示されます

# 証明書の管理
create-cert --help

🎯 効果

✅ Web サイトが遅い → CDN で最大 10 倍高速化
✅ HTTPS 化したい → 無料で SSL 証明書を自動発行
✅ AWS が難しい → 専門知識不要。質問に答えるだけ
✅ 料金が心配 → 月額 500 円程度から始められる

📋 必要なもの

[ ] AWS アカウント（無料枠で OK）
[ ] ドメイン名（example.com など）
[ ] Node.js v18 以上（ダウンロード）

💰 料金目安

月間アクセス数と概算料金の対応表：

| 月間アクセス数 | 概算料金 | | -------------- | ------------ | | 10 万 PV | 約 500 円 | | 100 万 PV | 約 2,000 円 | | 1000 万 PV | 約 10,000 円 |

※ 実際の料金は使用量により変動

🏗️ アーキテクチャ

静的サイトの場合

ユーザー → example.com → CloudFront → S3バケット

既存 Web サイトの場合

ユーザー → example.com → CloudFront → 既存サーバー
                           ↓
                      キャッシュで高速化

CloudFront が世界中のエッジロケーションにコンテンツをキャッシュし、ユーザーに最も近い場所から配信します。

対応するオリジンタイプ

| オリジンタイプ | .env 設定値 | 用途 | 例 | | --------------------------- | ------------------- | ---------------------------- | -------------------------------- | | 新規 S3 バケット（OAC） | s3-new | 静的サイト（推奨） | React、Vue.js、HTML サイト | | 新規 S3 バケット（Website） | s3-website-new | 静的サイト（公開バケット） | シンプルな HTML サイト | | 既存 S3 バケット（OAC） | s3-existing | 既存のプライベートバケット | セキュアな静的コンテンツ | | 既存 S3 バケット（Website） | s3-website-existing | 既存の公開バケット | 既に S3 でホスティング中のサイト | | 既存 Web サイト | http | 動的サイト | WordPress、EC2、外部サーバー | | ALB | alb | AWS でロードバランサー使用中 | ECS、EC2 クラスター | | API Gateway | apigateway | REST/HTTP API | Lambda 関数、マイクロサービス |

📚 詳細ガイド

CDN とは？

Content Delivery Network の略。世界中のサーバーにコンテンツをコピーして、ユーザーに最も近いサーバーから配信する仕組み。

なぜ高速化するのか

東京のサーバーしかない場合、アメリカからのアクセスは遅くなります。CDN を使うと、アメリカのユーザーはアメリカのサーバーから取得できるため高速です。

SSL 証明書について

https://でアクセスできるようにする証明書。このツールでは無料で自動取得されます。

🔧 設定

環境別デプロイ

# 開発環境
npm run deploy:dev

# 本番環境
npm run deploy:prod

ワイルドカード証明書

既存のワイルドカード証明書を効率的に活用する方法はワイルドカード証明書の再利用ガイドを参照してください。技術的な詳細についてはワイルドカード証明書の仕様も参照してください。

カスタム設定

cdk.jsonを編集して詳細設定が可能：

{
  "context": {
    "domain": "example.com",
    "useCloudFront": true,
    "useMonitoring": true,
    "notificationEmail": "[email protected]"
  }
}

よく使うコマンド

# デプロイ（すべてのスタック）
npm run deploy

# 特定環境にデプロイ
npm run deploy:dev
npm run deploy:prod

# リソースの削除
npm run destroy

# 変更内容の確認（デプロイ前）
npm run cdk diff

# スタックの状態確認
npm run cdk list

# AWSブートストラップ（初回のみ）
npm run bootstrap

📚 ドキュメント

高度な設定

DNS 設定ガイド

各 DNS プロバイダーでの設定方法：

お名前.com
Route53（自動設定対応）
Cloudflare

🆘 トラブルシューティング

AWS 認証エラー

Error: Need to perform AWS calls for account 123456789012

解決方法:

aws configure
# Access Key ID、Secret Access Key、Region、Output formatを入力

DNS 検証が完了しない

# DNS検証レコードを自動取得
npm run show-validation

# DNS検証状態を確認
npm run check-validation

または手動で確認：

AWS Certificate Manager コンソールを開く
該当する証明書を選択
「検証」タブで CNAME レコードを確認
DNS プロバイダーで該当レコードを追加

証明書を単独で作成する (create-cert)

CDK とは別に証明書だけを作成・管理できる独立したツールです。

基本的な使い方

# 新しい証明書を作成（対話形式）
create-cert

# 発行済み証明書の一覧を表示（全リージョン）
create-cert --list
create-cert -l

# 証明書を削除（対話形式で選択）
create-cert --delete
create-cert -d

# ヘルプを表示
create-cert --help
create-cert -h

対話形式での証明書作成

$ create-cert
🔐 AWS Certificate Manager - 証明書作成ウィザード

🌐 証明書のドメイン名を入力: *.example.com
🗺️  リージョンを選択:
1. us-east-1 (CloudFront用)
2. ap-northeast-1 (東京)
3. その他のリージョン
選択 (1-3): 1

📝 追加のドメイン名 (SANs) を入力 (例: www.example.com, example.com):
→ example.com

✅ 証明書のリクエストが送信されました
📋 証明書ARN: arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/xxxx-xxxx-xxxx

⚠️  DNS検証が必要です。以下のCNAMEレコードを追加してください：

ドメイン: _xxxxxx.example.com
タイプ: CNAME
値: _xxxxxx.acm-validations.aws.

💡 SSMパラメータに保存するコマンド:
aws ssm put-parameter --name "/cdk/certificates/example.com" --value "arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/xxxx" --type String --overwrite

証明書一覧の表示

$ create-cert --list
🔐 AWS Certificate Manager - 証明書一覧

📍 リージョン: us-east-1 (バージニア北部)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
証明書 #1
  ドメイン: *.example.com
  追加ドメイン: example.com
  ステータス: ✅ ISSUED
  有効期限: 2025-03-15
  ARN: arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/xxxx-xxxx

証明書 #2
  ドメイン: dev.example.com
  ステータス: ⏳ PENDING_VALIDATION
  ARN: arn:aws:acm:us-east-1:123456789012:certificate/yyyy-yyyy

📍 リージョン: ap-northeast-1 (東京)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
証明書 #1
  ドメイン: api.example.com
  ステータス: ✅ ISSUED
  有効期限: 2025-04-20
  ARN: arn:aws:acm:ap-northeast-1:123456789012:certificate/zzzz-zzzz

メリット

永続性: スタック削除時も証明書は残る
再利用性: 複数プロジェクトで同じ証明書を使い回せる
効率性: DNS検証は最初の1回だけ（ワイルドカード証明書なら特に有効）
管理性: 全リージョンの証明書を一括管理
独立性: CDKスタックとは完全に独立して管理

推奨される使用パターン

ワイルドカード証明書の事前作成

# *.example.com を作成しておけば、
# dev.example.com, staging.example.com など
# すべてのサブドメインで利用可能
create-cert

CloudFront用証明書の作成

# us-east-1リージョンを選択（CloudFront必須）
create-cert
# → リージョン選択で「1. us-east-1 (CloudFront用)」を選択

マルチドメイン証明書

# example.com と www.example.com を1つの証明書で
create-cert
# → 追加ドメインに「example.com」を入力

ワイルドカード証明書を活用する

既存のワイルドカード証明書（*.example.com）がある場合、サブドメイン（dev.example.com）で自動的に再利用されます：

# 1. ワイルドカード証明書を作成
create-cert
# ドメイン: *.example.com
# リージョン: us-east-1

# 2. サブドメインのプロジェクトを作成
create-cdn dev-example
# → 既存の *.example.com 証明書を自動検出・登録

# 3. デプロイ（DNS検証なしで即座に使用可能）
cd dev-example
npm run deploy

自動化された処理：

create-cdn 実行時に既存証明書を自動検索
使用可能な証明書があれば SSM に自動登録
npm run deploy 時にも再度チェック
DNS 検証の待ち時間をスキップ

料金を確認したい

# 今月の利用料金を確認
aws ce get-cost-and-usage \
  --time-period Start=$(date +%Y-%m-01),End=$(date +%Y-%m-%d) \
  --granularity DAILY \
  --metrics "BlendedCost" \
  --group-by Type=DIMENSION,Key=SERVICE

🧪 テスト

E2Eテスト

実際のAWS環境を使用した完全なエンドツーエンドテストが可能です：

E2Eテスト完全ガイド - DNS設定からテスト実行まで
クイックリファレンス - コマンド集とトラブルシューティング
アーキテクチャ説明 - 技術的な詳細

ユニットテスト

npm test

🤝 コントリビューション

バグ報告や機能リクエストはIssuesへお気軽にご提出ください。

詳細はCONTRIBUTING.mdを参照。

📄 ライセンス

MIT License